1900-1920年「台南県知事官邸」及び多用途な使用時期
設立当初は首長の官邸として「台南県知事官邸」が計画され、当時の知事は今井良一でした。 1901年11月の廃県置庁後、台南庁の首長官邸はここから近くの「台南庁長官邸」に移されました。この時期、旧知事官邸の建設は台南庁が管理をしており、「日本建築(和館)」の一部はかつて陸軍に貸与されていたことより「旅団長官邸」として使用され、洋館部分は「台南庁職員読書倶楽部」等となっていましたが、主な名称と位置付けは、総督が台南を訪れたときの「総督の台南官邸」と日本の皇族が台南を訪れたときの「御泊所(臨時の宿泊施設)」とされていました。この時期から、総督官邸と皇族の宿泊施設の両方の機能を兼ね備えていたため、日本の閑院宮載仁親王ご夫妻等が台南に訪れた時はすべてここで宿泊されました。